入れ歯が出来るまで

入れ歯を作ろうとお考えの方に、入れ歯が出来るまでの流れをご紹介しておきましょう。ただし、この内容に関しては、どこの歯科医院でもまったく同じ流れになるわけではありません。

また、保険診療の入れ歯なのか、保険外の入れ歯なのかによっても大きく工程は変わるでしょう。ここでは、通常の保険治療での基本的な入れ歯が出来るまでの流れだと思ってご理解下さいね。

大まかな流れ

まずは、大まかに流れを追っていきましょう。通常は、初回の相談、2回目は型取り、3回目は咬み合わせ、4回目は入れ歯の仮合わせ、5回目に完成です。

1回目の時に、相談から型取りまで進む場合があります。また、4回目の入れ歯の仮合わせを、入れ歯の歯の部分が少ない場合は省く場合等もあります。

もう少し詳しく説明していきます

初回の相談においては、過去にどのような入れ歯を作られたのか、その経緯についてお聞きしています。

ここで、現在お困りの点やこれからのご希望などを細かくお伺いしているのですが、より詳しく教えていただくことが、一緒に良い入れ歯を作っていくための大事なステップになります。

痛みがある場合、具体的にどこがどのように痛むのか、これは何も口の中に限ったことではありません。入れ歯を使いだしてからの不具合は、すべてお聞きしたいと思っています。

入れ歯の完成後のご希望としては、具体的に何が食べたい、何を噛めるようになりたいといったご希望をお伺いできると良いですね。

その次のステップ

その次のステップは、型取りになります。

日本人のお口の大きさに合わせたトレーというものが、上あご用と下あご用で、主に大きさ別にいくつかありますが、その中でその患者さんの大きさに合わせたものを選びます。

そのトレーに粘土のような型取りの材料を置いて、お口に入れて、あごに材料が固まるまで動かさないように押さえて、固まったらそっとはずします。

そこに石膏を流し込んで固まったものを《歯型》といいます。その歯型の上で咬み合わせを記録するためのろう堤を技工士さんに作ってもらいます。

その次の歯科医院の来院時に、上下の咬み合わせを記録します。その時に、歯の色や形の希望をお聞きして、その回は終わります。

入れ歯の仮合わせ

kurosaki01次のステップが入れ歯の仮合わせです。技工士さんが実際に歯を並べたものをお口に合わせてみます。

歯の並び具合、歯の出っ張り具合や歯の色をお口の中に入った状態で、鏡等を使って確認してもらいます。

この段階は、歯の位置は変えられます。今回の記事の写真は、歯をもう少し前に出したい場合に1本だけを出した場合の作業途中の写真です。

それでOKならば、技工士さんが最終的な材料で入れ歯を作って仕上げます。

入れ歯の装着

次は完成した入れ歯の装着の来院になります。お口の中に入れ歯を入れて、歯茎の当たり具合を見ていきます。その後に、咬み合わせを色のついた紙で確認します。この紙を咬合紙と言います。

咬み合わせを調整して、入れ歯の取り扱いと清掃方法のお話をしてその日は終わりです。

まとめ

これらが一般的な入れ歯の完成までの流れになります。入れ歯の仮合わせでしっかり確認してから完成させることが大事です。よい入れ歯を作る参考になさってください。

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患者様の感想

本入れ歯になる前の仮の入れ歯の治療は安心してうけられました。

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