入れ歯を入れていると、気持ち悪くなる方へ

「入れ歯を入れると「オエッ!」となっててしまう」

「上アゴにあたる感じがイヤで、入れ歯をはずしたくなる。何とかならないでしょうか」

このようなお悩みで、歯科医院にいらっしゃる方は多いです。今回は、入れ歯の不具合のうち、入れ歯の異物感や嘔吐反射について考えてみたいと思います。

嘔吐反射というのは何かと言えば、口の中の、のどの近くに異物の刺激を感じることで、反射的にオエッと吐きたくなる反応のことです。

これは人間誰しも持っている反応なのですが、その反応が強いと少しの刺激でも吐きたくなる衝動が起こるために、辛く感じている人も少なくありません。

例えば、歯ブラシで歯を磨くという行動をするだけでも、前歯ならまだしも奥歯のほうへブラシを入れた瞬間に吐きたくなる衝動が起こって苦しい思いをすることになります。

歯の裏側を磨くのが怖くて怖くて、歯磨き自体が恐怖の対象になってしまうという人もいます。

入れ歯による嘔吐反射

それでは、入れ歯での話をしていきましょう。入れ歯は、歯の部分とピンクの歯ぐきの部分でできています。

歯がなくなって、入れ歯を作るわけですので、歯は、もちろん、必要ですが、歯ぐきの部分は、元々ある歯ぐきの上に、さらに、入れ歯としての歯ぐきの材料の厚みがあるので、ジャマに感じてしまうわけです。

お口は非常に敏感ですので、髪の毛一本でも、食品に混じっていれば、感じるぐらいです。入れ歯の歯ぐきの部分をジャマに感じるのは、よくあることです。

逆に言えば、入れ歯の歯の部分をジャマに感じる人はいません。

解決策①

それでは、この入れ歯の歯ぐきの部分のジャマな感じの解決策として、まず第一にピンクの部分が、実際のお口の歯ぐきをおおう面積と位置の問題が上げられます。

お口が、物を食べたり、話したり、する時に動いて、その動きをする時に、入れ歯をおおう面積が、大きかったりすると、ジャマな感じが強いです。

かといって、小さすぎても、咬む力を受けとめきれないので、患者様のお口の動きに合わせて、歯ぐきの部分を調整していくのが、歯科医の入れ歯の技術力になります。

解決策②

第2は、入れ歯のピンクの歯ぐきの部分の厚みになります。咬む力は強いので、その力にも耐えられるように、

入れ歯のピンク色の部分は、材料がプラスチックですので、たわまないように、2〜3㎜ぐらいとかなり厚くなってしまします。

ここに、金属を用いる事によって、厚さを1㎜以下の0.6㎜位まで、薄くする事ができます。

金属にするといっても、口をあけたら、ギラギラと金属色になるわけではないので安心してください。お口を開けて、目に触れない部分に、金属を用いて、強度を得るものです。

ただ金属の床の場合は、通常は、保険外治療になります。部分入れ歯では、保険でできる場合もあります。歯科医院で、よく相談してみてください。

次回に続きます

3番目には、入れ歯がガタついて、嘔吐反射が出る事があります。これに関しては、少し、長い説明が必要ですので、次回、しっかりと説明していきます。

Follow me!

患者様の感想

本入れ歯になる前の仮の入れ歯の治療は安心してうけられました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA