入れ歯の歯の色について
今回は、入れ歯の歯の色について解説していきたいと思います。見た目を考える上で、歯の色は重要な要素です。歯の色は基本的に「白」ですが、白と一口に言っても、色々な白があります。
日本の歯科医療では、入れ歯の歯の色、かぶせるセラミックの色など「白」の色合わせをする時に世界共通に使われているシェードガイドという色見本を使います。
たくさんのバリエーション
たくさんの「白」バリエーションがあり、白人から黄色人種、黒人まで、幅広く対象にしています。大きくA〜Dのグループに分かれ、日本人はAのグループが一番合うと言われています。Aのグループの中で更に1〜4まで5段階に分かれています。
実際の使い方としては、残っている歯(前歯)がある場合はその歯を参考にします。総入れ歯のように参考にする歯がない場合は、肌の色や、これまでの古い入れ歯をお口に入れた状態を参考にして決めます。
最近の傾向
今から10年ほど前は、A3〜A3.5を選択される方が多かったのですが、当院の傾向として、最近はA2を選択する方が多くなり、以前より明るい色を希望する方が増えてきました。また、残っている歯を基準にするのではなく、ホワイトニングをして、本来の明るい歯の色に戻してから、入れ歯も明るい色を選択される方も増えてきています。
なかには、A1よりも白い歯を希望される方もいらっしゃいます。(A1よりも白い歯をホワイトニングシェードと言います。)
まとめ
入れ歯の見た目の色でお困りの方は、新しく作る際にシェードガイドを見せてもらいながら、歯科医師と相談されると良い印象の歯ができるのではないでしょうか。